ストレスが原因で引き起こされる感情や行動の障害により、その人の社会的機能(仕事、学業、家事等)が困難になる状態です。
ストレスは、その人にとって重大な生活上の変化や出来事(人間関係、就職や退職、結婚や出産等)が引き起こすとされています。
通常ストレス性の出来事や、生活の変化が生じてから3か月以内に症状が現れます。症状は通常6か月間を超えないとされています。
人によってそれぞれ異なりますが、下記のようなものがあります。
1 抑うつ気分
何をしても楽しくない、 興味がわかない、むなしい気持ちになる、物事を悪いほうにばかり考える等。
2 不安
焦り、イライラ、焦燥感、緊張感等。
3 行動面での障害
お酒を飲みすぎる、暴飲暴食をする、欠勤や遅刻をする、無謀な運転、けんか等。
ストレスの誘因を取り除いたり、距離をとる(休職して仕事から離れる、学校を休む等)などの環境調整が治療のひとつとされています。
実際にはストレスの誘因を完全に取り除くことは難しいことが多く、環境に合わせて行動や、考え方を変え気分をコントロールすることも大切とされています。
薬物療法は、最小限にとどめることが推奨されています。
環境調整や適応力を高める方法が効果的に進めば、症状は早期に改善し社会復帰もうまくいく場合が多いです。またうつ病等ほかの病気の可能性もあるため、上記のような症状が続けば、早めに医療機関にご相談ください。