武田病院についてabout

看護部について

看護部

いくつになっても、人間は成長できる可能性を持っています。精神科看護を実践しながら、患者さんもスタッフもともに成長していきましょう!

看護部長より

「やまあらしジレンマ」という言葉を聞いたことがありますか?

寒い冬、2匹のやまあらしが身体を寄せ合って暖まろうとした。しかし、近寄るとお互いにとげで刺してしまうので離れる。でも寒いのでまたくっつく、また離れるを繰り返しているうち、寒くもなくとげも刺さない距離を見つけるというお話です。

私がこの話から理解したことは、人には一番いい距離があるということです。精神科に入院してくる患者さんは人間関係に問題を抱えた方が沢山いらっしゃいます。入院は、病院という集団生活を通して、医師、看護職員、コメディカルスタッフ、家族、友人、他の患者さんなどいろいろな人とのかかわりの中で、一番いい距離を見つけることを学ぶ絶好の機会です。

この一番いい距離探しは、職員も同じです。夫、妻、両親、子供、兄弟、友人、親戚、ご近所さん……みんな一番いい距離は違います。

精神科はそんなことを考えながら、スタッフがチームワークを良くして、患者さんが病気を抱えながらも家族・地域社会の中でいい距離を保ちながら生活していくことができるよう援助していく職場です。

患者さんもスタッフも一緒に成長していきたいと思っています。

やまあらし

看護部理念

人としての尊厳および権利を尊重し、
信頼される心のこもった看護を提供する

基本方針

患者―看護者間の信頼関係の構築のために

  • 自分自身の対人関係における様々な感情を意識化する訓練
  • 患者の言動をありのままに受け止める
  • 看護者自身の対応を振り返る(指示的、支配的、侵入的に接していないか?)
  • 傾聴の姿勢、尊重の姿勢
  • 看護者自身の心身の健康維持
  • 自分自身の心と身体のバランス、またその変化に気づくこと
  • 自分自身の危機的状況の中で、ありのままの自分を素直に受け止める

患者に安心できる環境を提供するために

  • 看護者自身や看護者の関係性が、治療的環境を作り出す要素になっていることを理解する
  • 職員間のコミュニケーションを良くする
  • 患者の日常生活のリズムが、正常に機能するような働きかけと援助を心がける

チームと看護について

 入院治療が多職種のチーム活動へと変わり20年ほど経ちましたが、チームとは、医師、看護師、OTR、PSW、心理士、事務職などの職域のチームや、心理教育や集団精神療法の治療チーム、毎日変わる病棟スタッフのチーム、栄養課や清掃スタッフなど様々に存在しています。

 治療チームの一員がそれぞれ良い支援をしようとしても、理解や判断が違っていたりすると、チームとして連続的な関わりができなかったり、スタッフ同士の対立を招くことがあります。
 関わりの中で失敗や苦しみがあった時は、真摯に反省して、メンバー同士支えあいながら個人やメンバーが間違いを修正して行くと、自分達の成長を実感することができ、チームの信頼関係が強まります。それが患者様へ安心を提供することにつながって、回復への力となれば、治療チームとして大きな喜びになります。

 特に看護師は患者様の24時間を通して接しており、他職種が見る事が出来ない姿をみているという強みを持っています。
口を挟まず話を聴くこと、力づけたり、時には思いの吐き出しの入れ物として接し、
チームとして患者様をしっかり抱えなければいけないこともあります。
患者様の自己肯定感を育むこと、寛容さは患者様の心の安定につながります。

 看護職のリーダーは、患者様に現れる様々な心の動きは、医療チームと患者様とのお互いの心の交流の結果として捉える事が必要です。
チーム医療がより有効性を発揮するために、支援はチームで統一して行うもの、 職種それぞれの専門や価値を尊重して協働すること、スタッフ間は階層がないこと、個々のスタッフは支援の意味を理解し主体性をもつこと、チーム内の人間関係や葛藤を理解すること、チーム内の失敗を受け止め抱えることが必要と言われています。

チームと看護

配属場所

  • 病棟
  • 外来
  • デイケア
  • 訪問看護

病棟師長からの一言

  • 1病棟
  • 2病棟
  • 3病棟南
  • 3病棟北

1病棟

 スタッフミーティング、カンファレンスを通し、常に自己の看護を振り返り、より質の高い看護が提供出来るように努めています。
他職種を交えたミーティングを週に1度行い、他職種から得た情報・知識を看護に活かせるよう、充実した意味のあるものにしています。
病棟学習会の開催や院内外の研修へ参加し自己啓発に努めています。
スタッフ間のコミュニケーションを大切にし、患者さんの変化をスタッフで相談できるよう思いやりの持った働きやすいチーム作りを心がけています。

2病棟

 病棟管理者として心掛けているのは、日々の職員の心と身体の健康を第一に考えています。職員とのコミュニケーションを通して、患者さんに向き合う職員の健康状態を確認しながら、安全に業務ができるような体制を作り続けています。
職員が心のゆとりを持つことが、患者様を抱えられる治療的な環境になります。
働きやすい職場環境を目指し、業務改善も積極的に行っています。
教育体制としては、毎週の病棟ミーティングや毎月の事例検討会、院内・院外研修を活用しながら患者理解・自己研鑽に役立つように参加支援しています。

3病棟南

 スタッフ一人一人のワークライフバランスに配慮した働きやすい職場環境・チームつくりを目指しています。また日頃からスタッフとのコミュニケーションを大切にし、相談しやすい雰囲気つくりに心がけています。
教育としては、月一回の事例検討会で様々な事例を通し患者理解を深め対応力向上に役立てると共に、院内・院外研修への積極的な参加を勧め自己研鑚に努められるような支援を心がけています。

3病棟北

 一人一人違う背景と個性を持ったスタッフが、仕事に対して「誇りと志」を持ち、お互いに相手を思いやり、お互いをサポートする気持ちを大切にして働いています。
そのスタッフ自身の心身の健康を維持するために、日々の仕事量や内容もよりよく改善できるように意見を聞き取りながらその職場環境つくりをしていきたいと考えています。

 話し合いの場では、一人一人の意見を尊重し、答えを出すまでの過程も大切にしています。コミュニケーションを十分に行いながら一層の相互理解が深まるようにしたいです。勉強したい内容があれば積極的に研修などに参加しその学びを共有していきましょう。また、周りからの意見や指摘は真摯に受け止めることができるように毎日が勉強の場としてとらえ、職業人として社会人としてますます成長できるようにしていきましょう。

看護職員のつぶやき

  • 家庭と両立して働ける(子どもが小さいうちは日勤常勤もあり)
  • 残業がなく、明るいうちに帰れる(日勤9時-5時)
  • 自由に意見が言える
  • 有休が取りやすい(ほぼ100%)
  • 子育て中の人におすすめ。悩んだ時に相談できる(経験者多数)
  • 駅から近いから通勤しやすい(徒歩7分)
  • 看護部の平均年齢50歳
  • 体力的には楽
  • 勉強の機会は多い方